シッポぷうのママさんへ感謝をこめて

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シッポぷうのママさんが、平成29年7月23日午後4時50分入院中の病院で亡くなりました。
昨日、告別式に行ってきました。
とても穏やかなお顔でした。
私は彼女のことを「尚美さん」と呼んでいますのでここでも尚美さんと呼ばせてもらいます。

箱うさぎをここまで続けてこれたのは、尚美さんが私を支えてくれたから。
02年うさぎの里親になってくれたのが縁で親しくなりました。
積極的に保護に関わってくれ、尚美さんのおかげでどれだけ沢山の命が救われたか数えきれません。
うさぎや保護のことだけでなく、プライベートなことも何でも話せ相談できました。
偶然にも同じ病気(Ⅰ型糖尿病)だと知ったときは驚きました。はじめて同じ病気の方に出会いました。
合併症は尚美さんが先に症状が出て私が後に続く感じでした。
病気、治療、処置等、相談も理不尽な愚痴もお互い散々言いあった。

このブログでも11年に彼女が移植したこと報告しています。11/8/8移植手術!
移植後、尚美さんは私に「20代の人から臓器をいただいた。大事に大切にしなくては申し訳ない」と感染症になる確立が高くなる保護活動には関われないとすまなそうに言った。
まだ、すぐに高熱が出て記憶もなくしてしまう大変な時期なのに何度も謝った。
勇気ある決断です。
私は、尚美さんに自由で笑顔でいて欲しかった。

13年ご主人から尚美さんが脳梗塞で倒れ意識が戻らないと連絡を受けた。
呼びかけにも反応できず手足の硬直も進んでいる…絶望的な連絡に 「そんなこと…」とただ祈るような気持ちで病院へ行きました。
目の前の尚美さんに呼びかけても反応はありません。
でも、途中から気づきました。確かに尚美さんは私の声に反応している?
そのことを見舞い後、伝えるとそのときを境に反応しているような感じがあり、大阪の藤田さんたちがお見舞いに行ったときは話しかけたら涙を流したそうです。
「閉じ込め症候群」と呼ぶそうです。
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植物状態と診断を受けた場合でも、意識がある患者が中にはいます。この病気を閉じ込め症候群と呼びます。「意識があることに気づいて欲しい」そう思っても、体が動かずに訴える手段が全くありません。周りの声は聞こえ、意識がハッキリしているのにも関わらず、動くことも喋ることも、何もすることが出来ません。
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医師の友人に状態を言うと「酷な言い方だけど非常に厳しい」と。
残酷で辛い現実。
なぜ尚美さんがこんなに病気で苦しむのか?神などいない。そう思いました。
それから何度か会いに行き一方的に話しかけました。
いつか、奇跡が起こる。それだけを信じました。

尚美さんのご家族から 「申し訳ないのだけど…」と病気で倒れたことを黙っていて欲しいという連絡を受けました。
沢山の方が病室にお見舞いに行くと尚美さんの体力も持たないかもしれないという配慮からでした。
昨日、
「皆さんには、お世話になったのに黙っていて申し訳ありません。
良い結果となりお知らせしたかったけどこのようなことになりました。
生前たくさんの方に出会いお世話になり本当にありがとうございます」と伝えてください。

尚美さんを知る方、直接お読みください。

尚美さん、あなたは「うさぎはひまわり」と言っていました。
でも私にとって尚美さんがひまわりです。かけがえのない友です。

まとまりのない報告で申し訳ありません。





     
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